鉄道カメラマン見聞録

ウグイス色なら山手線「首都圏通勤電車」を撮る理由

金盛正樹・鉄道カメラマン
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京浜東北線のE233系(右)を追うように走る山手線のE235系。首都圏では通勤電車同士のコラボが頻繁に見られる=東京都の浜松町-田町間で2021年4月、金盛正樹撮影
京浜東北線のE233系(右)を追うように走る山手線のE235系。首都圏では通勤電車同士のコラボが頻繁に見られる=東京都の浜松町-田町間で2021年4月、金盛正樹撮影

首都圏の通勤電車

 今回はJR東日本の首都圏の通勤電車を取り上げます。通勤・通学の会社員や学生らにとって、朝晩の混雑や遅延などが気になる通勤電車ですが、首都圏の通勤電車の魅力とは何でしょうか。5枚の写真とともにお伝えします。

 山手線、京浜東北線、総武線、埼京線など、首都圏では実に多くの通勤電車が走っています。ウグイス色、水色、黄色、濃緑色など、JR東ではそれぞれの路線カラーが決まっており、電車の車体にその色が塗られています。

 かつては車体全体を路線カラーで塗装していたのですが、電車の車体がステンレスとなった現在は、銀色の車体に色帯を付けています。

カラフルな電車が並走・すれ違い

 いずれの路線も電車の運行本数が極めて多く、複数の路線が並行する区間では、カラフルな電車の並走や、すれ違いを頻繁に見ることができます。

 鉄道カメラマンとしては、ダイナミックな写真を撮りやすく、非常にありがたいところです。しかし、どの路線も市街地を走っているため、背景の変化に乏しく、「美しい風景の中を走る電車」といった写真を撮りにくいのも事実です。

 今では当たり前になっている通勤電車の路線カラーですが、最初は1957年に登場した中央線の101系でした。それまで茶色だった通勤電車に対して、新しい高性能電車である…

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金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。