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「アフターコロナ」旅行市場は完全復活する

星野佳路・星野リゾート代表
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星野リゾートの星野佳路代表=東京都千代田区の「星のや東京」で、手塚耕一郎撮影
星野リゾートの星野佳路代表=東京都千代田区の「星のや東京」で、手塚耕一郎撮影

 国内でも、ようやく新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が本格的に始まりました。「アフターコロナ」はやってくるのか。そして、大きな打撃を受けた観光業と地域の再生の行方は。星野リゾート代表の星野佳路さんが展望します。

星野佳路の家業のメソッド

 「アフターコロナ」はもちろん来ます。コロナの前後で、観光のあり方がどこか本質的に変わってしまうのではないかと懸念されている方もいますが、私は、旅行市場の本質的な部分は全く変わらない、ほぼすべてが「コロナ前」に戻ると考えています。

 旅行市場は完全に復活し、むしろ、ワーケーションやテレワークといった動きが、今後もプラスの要素として加わってくるでしょう。

 感染症は通常、人々の間に集団免疫ができていくことで収束していきます。今回はワクチン接種を通じて、これを実現していくことになるわけです。諸外国に続き、日本でも接種率が高まっていくにつれて、コロナは徐々に収束に向かっていくと、私は考えています。

 「コロナ後」が到来する時期は、ワクチン接種率がどのぐらいのペースで高まっていくかに左右されるため、私が予測することは困難です。しかし、コロナの問題は早晩解決する。そう見定めながら、そこまでの間をしっかりと経営していくことが大事だと考えています。

コロナ問題は「早晩解決する」

 コロナ禍で訪日外国人観光客の流入、つまりインバウンドは大きく減少しました。しかし、これは国境を越えた移動ができなくなっただけであって、旅行需要に本質的な変化があったとは考え…

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星野佳路

星野リゾート代表

 1960年、長野県生まれ。慶応大経済学部卒業後、米コーネル大ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現・星野リゾート)代表。温泉旅館だった家業を「世界で通用するホテル会社」にするとの目標のもと、所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、大きく変貌、成長させた。