
コロナ禍で顧客との接点が劇的に変化した今、デジタルコミュニケーションのあり方は、企業の規模や業種にかかわらず問い直さなければならない課題です。無印良品でSNS(ネット交流サービス)の立ち上げ・運用を手がけ、500万フォロワーを擁するアカウントにまで育てた風間公太さんが、SNS運用を成功させる秘訣(ひけつ)を語ります。ポイントは、「なぜやるのか」と評価指標を明確にして社内で共有しておくこと。もう一つは、自社の魅力の「見つめ直し」です。
「学び場」家業×創業ラボ・風間公太さん<上>
コロナ禍の1年を経て、個人にとっても企業にとっても、デジタルコミュニケーションの価値が再定義されていると感じています。
特に小売店舗のようなリアルを起点としたビジネスの場合、リアルな場に人を集められない事態は事業の根幹を揺るがします。顧客との接点が大きく減じてしまった今、救いとなる手段のひとつがデジタルだといえるでしょう。
特に中小企業の場合、SNSは大きなコストをかけなくても、インターネット上で顧客との接点を生み出せる大切なチャンネルとなり得ます。これまで以上に力を入れたい、もう一度運用を見直したいとご相談いただくことも増えています。
見切り発車ではなく「なぜやるのか」を明確に
SNSは非常に気軽に始めやすいプラットフォームです。しかし、始めてみたのはいいけれど「どう成果を測ればいいのかよくわからない」「一生懸命取り組んでいるのに『成果が出ていない』と社内で…
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