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ソロデビュー50年の沢田研二が再び「来ている」ワケ

山田道子・元サンデー毎日編集長
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ザ・タイガースの再結成コンサートで歌う沢田研二さん(右から3人目)=東京・日本武道館で2013年12月3日、須賀川理撮影
ザ・タイガースの再結成コンサートで歌う沢田研二さん(右から3人目)=東京・日本武道館で2013年12月3日、須賀川理撮影

 「彼も(代役に)悩んだと思います。志村けんは日本を代表するコメディアンですからね。沢田さんは日本を代表する二枚目」

 新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさんが映画初主演予定だった「キネマの神様」(8月6日公開)の完成報告記者会見で、山田洋次監督が志村さんの代役を務めた沢田研二さんについてこう語った。

 最近はコンサートのドタキャンなどで話題の沢田さん。「日本を代表する二枚目」と言われてもピンとこない若者もいるかもしれない。が、今年はザ・タイガース解散後、1971年にシングル「君をのせて」でソロデビューしてから50年。今再び、沢田さんが「来ている」と感じる。

DVDボックス発売、週刊誌は特集

 朝日新聞4月28日朝刊を見ていたら、ボルサリーノの帽子にレモンイエローの三つぞろいでポーズを決める往年の沢田さんが目に飛び込んできた。1972~90年にTBSで放送された沢田さんの音楽番組映像を集大成したDVDボックス発売の全面広告だ。韓流ドラマもいいけれど、ステイホームのゴールデンウイークには格好と、私のように購入した人は少なくないのでは?

 衛星放送では、原爆を製造し政府に理不尽な要求を突きつける中学教師を演じた「太陽を盗んだ男」、よみがえった天草四郎役の「魔界転生」といった沢田さん主演映画が放映された。郷ひろみさんとの「歌合戦」番組(1994年)の再放送を最近見たが、妖艶さで郷さんを圧倒していた。

 極めつけは、週刊文春4月15日号から始まった連載「ジュリーがいた」だ。ノンフィクションライターの島崎今日子さんによるもので、第1弾の「沢田研二を愛した男たち」は3号にわたり掲載され…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。