身近なデータの読み方

子供の割合「歴史的な低水準」コロナ禍が拍車かける

篠原拓也・ニッセイ基礎研究所主席研究員
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 子供の数が減り続けている。総務省統計局が5月に発表した「我が国のこどもの数」によると、人口全体に占める子供の割合は歴史的な低水準だ。長らく少子化が進んでいたところに、新型コロナウイルス感染症の拡大で、昨年以降、婚姻数や出生数が減少したことが輪をかけている。今回は、子供の数の動向を探ってみる。

子供の割合は最低水準?

 15歳未満の子供の数は、2021年4月1日時点で前年より19万人少ない1493万人だった。1982年から40年連続の減少で、過去最少を更新した。過去からの推移をみると、ピークは54年の2989万人で、子供の数はほぼ半減したことになる。

 人口全体に占める子供の割合は、前年より0.1ポイント低い11.9%だった。この割合は、第2次ベビーブームが終わった75年以降、47年連続で低下している。

 1920年の初の国勢調査以降のデータをみると、戦前は36%超で推移しており、ピークは38年の37.1%だった。現在の子供の割合は当時の3分の1未満の水準だ。それ以前の信頼できる統計は乏しいが、子供の割合が大きく低下した時期があるとは考えにくい。いま、日本の子供の割合は、歴史上、最も低い水準だといえる。

低年齢ほど少ない

 子供の数は年齢ごとにどのように分布しているのだろうか。15歳未満を3歳ごと…

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篠原拓也

ニッセイ基礎研究所主席研究員

1969年、東京都生まれ。早稲田大理工卒。92年、日本生命入社。2014年から現職。保険事業の経営やリスク管理の研究、保険商品の収益性やリスクの評価、社会保障制度の調査などを行う。公益社団法人日本アクチュアリー会正会員。著書に「できる人は統計思考で判断する」(三笠書房)がある。