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テレワークがうまくいく?「出社も会議もアバターで」

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現実空間とデジタル空間を融合させるMRの技術が働き方を大きく変える 日本マイクロソフト提供
現実空間とデジタル空間を融合させるMRの技術が働き方を大きく変える 日本マイクロソフト提供

 人事コンサルティングの「レジェンダ・コーポレーション(東京)」が実施した若手社会人を対象としたアンケート調査よれば、在宅ワークで働く中で困っていることとして「コミュニケーション不足」42・8%がトップとなっている(図)。

偶然聞こえる雑談

 具体的な困りごととして、(1)「ちょっとした相談・確認をしたいときにZoom(テレビ会議システム)などで呼び出すほどではないので、結果的に長めのメールを送ることになるのが手間。そしてニュアンスが正確に伝わらない(教育・関東・30代)」、(2)「雑談する時間がなくなった(通信業・関東・20代)」、(3)「中途入社で入ったばかりなので、不安なことが多い。先輩の姿を見て学ぶ、ということができない(放送・出版・マスコミ・関東・20代)」──などが挙げられた。

 コミュニケーション不足を解消する対策の一つとして、「アバターオフィス」を挙げることができる。

 アバターオフィスとは、インターネット上に再現されたバーチャル(仮想)オフィスで、アバター(分身のキャラクター)で出勤することが可能だ。米ナスダックに上場している不動産仲介会社eXp Realty社のようにアバターオフィスを導入している企業は以前から存在していたが、世界的なコロナウイルス感染拡大によるテレワークの増加に伴いそのニーズは顕在化している。

 アバターオフィスでは、現実のオフィスで認識するのと同じように、ビジュアルマップ上に可視化された他の従業員の行動を確認できるため、物理的に離れていても、一緒に働いているという感覚を持つことができる。

 ビジュアルマップの左上にある「Conference Ro…

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