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「半導体強国になる!」50兆円投資で邁進する韓国

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文大統領は5月13日、サムスン電子の平沢工場で「K─半導体戦略」を打ち出した(京畿道平沢市)韓国大統領府提供
文大統領は5月13日、サムスン電子の平沢工場で「K─半導体戦略」を打ち出した(京畿道平沢市)韓国大統領府提供

韓国の覚悟 50兆円投資

 韓国政府は、世界最高レベルの「総合半導体強国」への戦略を打ち出した。政府と半導体業界は、2030年まで510兆ウォン(約50兆円)強の大規模投資を半導体産業に集中し、台湾などとの競争に備える構えだ。

大統領自身が叱咤激励

 韓国政府は先端半導体供給網の「K−半導体ベルト」構築を通して、世界最強の半導体国家へ飛躍する考えだ。サムスン電子をはじめ、SKハイニックスなど大手半導体メーカーと素材・部品・装置メーカーは政府戦略に同調、積極的な投資意志を明かした。

 文在寅(ムンジェイン)大統領は5月13日、サムスン電子の平沢工場(京畿道)にて「K−半導体戦略」を発表し、「競争国の猛追にも揺れない先行投資を通じて、世界のサプライチェーンをリードしてほしい」と強調した(写真)。

 韓国政府は税制優遇とインフラ施設の支援などで民間投資をバックアップしつつ、官民共闘のシナジー効果を狙う。まず、租税特例制限法に「核心戦略技術(仮称)」を新設し、半導体の研究開発(R&D)および設備投資の税額控除率を大幅に高める。R&Dに最大40~50%、設備投資に最大10~20%の優遇控除を提供する。また、1兆ウォン(約980億円)強の「半導体等設備投資の特別資金」も新設。直径200ミリのシリコンウエハーを使用するファウンドリー(受託製造工場)の増設、素材・部品・装置および先端パッケージング(後工程)の設備投資を支援するための資金に振り向ける。さらに、高純度フッ化水素など化学物質取り扱い施設に対する迅速な許認可のための優先審査制度を導入するなど、半導体製造施設関連の規制緩和にも積極的に取り…

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