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「半導体が不足」中国シャオミがSNSで訴えた焦燥

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ファーウェイ以外のスマホメーカが攻勢に出る (Bloomberg)
ファーウェイ以外のスマホメーカが攻勢に出る (Bloomberg)

中国の反撃 半導体国産化の大号令

「やれやれ、半導体が足りない。ただの不足じゃない。極度の不足だ」

 中国スマートフォンメーカー大手の小米科技(シャオミ)の盧偉冰(ルー・ウェイビン)中国区総裁が2月24日、SNSに書き込んだ言葉だ。一部機種では生産台数を減少させざるを得ず、品薄になる事例も出ているという。また、シャオミは4月にスマートテレビの値上げを発表したが、半導体を中心とした部品価格の上昇が要因と説明している。

 2020年後半より車載用半導体の不足が注目されてきたが、今や半導体不足の影響はスマートフォンやIoT(モノのインターネット)デバイス、家電など、さまざまな分野に広がっている。さらに現在では品不足が品不足を招いている側面も否定できない。ドラッグストアでトイレットペーパーが買い占められるのと似たような、不安心理の連鎖だ。

買い占めのチキンレース

 半導体買い占めの火蓋(ひぶた)を切ったのは、通信機器・端末大手の華為技術(ファーウェイ)だ。米政府は19年5月より同社への米企業の製品および米国由来の技術を含む第三国企業の製品の禁輸措置という制裁を下した。ファーウェイは半導体を中心に大量の在庫を抱えることで対抗している。新たな半導体の購入は一切できない現状だが、それでもスマホ、IoT家電、ウエアラブルデバイス、通信基地局など半導体を活用した製品の出荷を続けている。21年春に発表予定だった新型スマホの発表が遅れるなど半導体不足が影響している分野もあるが、新たにスマートEV(電気自動車)のECU(電子制御装置)を発表するなど、まだまだ在庫は尽きていないようだ。

 半導体買い占めがフ…

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