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KDDIが飲食宅配のmenuと提携「成長分野」と手を組む

石野純也・ケータイジャーナリスト
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KDDIは飲食宅配サービスで成長するmenuに出資
KDDIは飲食宅配サービスで成長するmenuに出資

 KDDIは、飲食の宅配サービスを展開する「menu(メニュー)」(本社・東京都新宿区)と資本業務提携を結んだ。KDDIの出資額は50億円で、menuの株式の20%を保有して持ち分法適用会社とした。KDDIの狙いは、auペイを中心とした金融サービス事業やマーケティングの拡大にある。

 menuは、2020年4月に飲食宅配サービスを開始。後発ながら、積極的なエリア拡大と店舗開拓で利用者を増やしている。コロナ禍で飲食宅配サービスの利用者は増え、ICT総研が4月に発表した調査によると、20年に4960億円の飲食宅配サービス市場は、21年には14%増の5678億円に拡大すると予測している。

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 KDDIが期待するのは、auペイとmenuの連携だ。auペイは大規模なポイント還元で利用者を拡大しているが、多田一国・執行役員は「どの決済サービスから何をしようか考える人はまずいない」と話す。つまり、auペイで使えるサービスが増えなければ、利用は拡大しないということだ。その意味では、auペイで気軽にmenuが利用できるようにすることはKDDIの事業拡大につながり、逆にmenu側もauペイの3200万人超の利用者から、客の誘導を期待できる。

 すぐに利用者のメリットになるのが割引クーポンだ。auスマートパスプレミアムの新規会員がmenuに登録すると、1回最大1000円、合計4000円分の割引を受けられる。既存のauスマートパスプレミアム会員向けにも、計3000円のクーポンが発行される。

 auペイアプリ内のおすすめサービス欄にもmenuが加わる。現状は、menuのアプリが別に立…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。