人生に必要な「おカネの設計」

「投資のリスクが怖い」31歳男性の不安を解いた言葉

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 会社員のA彦さん(31)は、これまで漠然と「リスクが怖い」という理由で投資をしてきませんでした。しかし、同僚など周囲の人たちから、個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)や積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)を始めたという話を聞くようになって投資のことが気になり始め、私のセミナーに参加しました。

投資の必要性を感じる人が増加

 低金利が続く現在、預貯金でお金はなかなか増えません。そのため、投資をした方がよいと考える人は増えているようです。

 QUICK資産運用研究所が2020年11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」(全国の20~74歳を対象に5075人が回答)の報告書によると、2年連続で5割超の人が投資の必要性を感じていました。また、実際にリスク商品を保有した経験のある人の割合は、16年と比べて20~40代で7~8%ほど増えました。

 一方で、A彦さんのように、投資に失敗すればお金が減ると思うと怖くて一歩を踏み出せない、という声も聞きます。そうした場合、私は次のように話します。

投資できる環境は整った

 投資は必ずしなくてはいけないことではありません。しかし、現在の低金利下では預貯金を続けているだけではお金は増えません。働いて得たお金のなかから可能な分を投資して、金融資…

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。