スルガ銀行 不正の構図

東京・日本橋のスルガ支店前で河合弁護団“門前払い”

今沢真・経済プレミア編集部
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スルガ銀行東京支店前で面談を求める弁護団の河合弘之氏(左から2人目)と山口広氏(左)=東京都中央区で2021年6月15日、今沢真撮影
スルガ銀行東京支店前で面談を求める弁護団の河合弘之氏(左から2人目)と山口広氏(左)=東京都中央区で2021年6月15日、今沢真撮影

 中古アパートなど1棟物件向けのスルガ銀行の不正融資をめぐって結成された「被害弁護団」が6月15日午前、東京・日本橋の同行東京支店を訪れ、嵯峨行介社長との面談を求めた。銀行側は「社長との面談はお断りしている。代理人の弁護士と話をしてほしい」と拒否し、支店入り口でのやりとりの末、面談は実現せず、物別れとなった。

 面談を求めたのは弁護団の共同団長を務める河合弘之、山口広両弁護士らと、物件を購入して多額の借金を抱えた購入者代表の合わせて10人。河合弁護士は「多額の借金を抱えて苦しんでいるたくさんの人たちがいる。被害の実態を聞いてほしい」と支店入り口で訴えたが、対応した行員に阻止された。

「高値づかみ」の損害賠償を要求

 弁護団は5月に弁護士約50人が結成し、現時点で購入者約120人と、銀行との交渉の受任を前提に話をしている。購入者100人程度から購入時の経緯について話を聞いた時点では、1人平均で約1億5000万円の融資を受けており、融資総額は150億円を上回っているという。

 購入時に銀行と業者による預金通帳、家賃一覧表(レントロール)などの偽造、改ざんが行われており、弁護団は、購入者がかなり…

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今沢真

経済プレミア編集部

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀キャップ、財研キャップ、民間企業キャップを歴任。2013年論説委員。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。