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星野リゾート代表「ご当地自慢」発!地域の魅力再発見

星野佳路・星野リゾート代表
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星野リゾートの星野佳路代表=東京都千代田区の「星のや東京」で、手塚耕一郎撮影
星野リゾートの星野佳路代表=東京都千代田区の「星のや東京」で、手塚耕一郎撮影

 星野リゾートは、さまざまな地域の地方自治体と連携して、地域の魅力を再発見する取り組みも進めています。地域をプロデュースする時に、最も重要なことはどんなことなのでしょう。代表の星野佳路さんは、地域に住む人々の力、そして「ご当地自慢」に鍵があると話します。

星野佳路の家業のメソッド

 私たちが、地方自治体と進めている連携プロジェクトは、時間のかかるプロセスではありますが、どれも着実に進めています。

 コンセプトを決めて、具体的にどんなことを進めていくのかをしっかりと検討し、建設に関わる許認可をとっていくプロセスには、かなりの時間がかかります。私の実家である軽井沢の温泉旅館を改築した「星のや軽井沢」は、15年の年月を要しましたし、沖縄・竹富島の「星のや竹富島」も、地元への説明から建設まで7年間かかりました。

 2022年1月、北海道・白老に開業予定の温泉旅館「界 ポロト」は自治体との連携プロジェクトから生まれようとしている施設です。国立アイヌ民族博物館などから成る民族共生象徴空間「ウポポイ」に隣接する重要な温泉旅館であり、何年にもわたって白老町の方々と検討を重ねてきました。こうした連携は、奈良県明日香村とも進めています。

コンセプト作りは「現場のこだわり」から

 どのようにコンセプトを形作っていくのか。実は、その地域の魅力を起点と…

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星野佳路

星野リゾート代表

 1960年、長野県生まれ。慶応大経済学部卒業後、米コーネル大ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現・星野リゾート)代表。温泉旅館だった家業を「世界で通用するホテル会社」にするとの目標のもと、所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、大きく変貌、成長させた。