
ソフトバンクは、ドイツの老舗カメラメーカー・ライカが全面監修した「ライツフォン1」を7月に発売する。ソフトバンクが独占販売し、製造はシャープが担当した。
価格は18万7920円と高額だが、48回払いで購入し、次の端末を買う時に下取りに出すと、最大24回分の支払いが免除されて実質半額で入手できる「トクするサポート」に対応する。
見た目はライカのデジカメのよう
シャープも、基本構造は同じでライカが監修した「アクオスR6」を発売しているが、ライツフォン1は、背面のカメラレンズ周辺のデザインがまったく異なる。外観はライカのカメラに近くなり、特にレンズ周辺はまるでデジタルカメラの大型レンズを搭載しているような形状になった。ライカが一歩踏み込んだカスタマイズを加えて製品化したところが特徴だ。
撮影時の画面も、露出や撮影枚数などを示す数字の書体や配置をライカのカメラにそろえた。ライカが得意とするモノクロ撮影ができるモードも備える。また、専用のケースや、磁石で接続できるレンズキャップもセットになっている。これらを装着すると、よりライカのカメラのような見た目になる。
ただ、スマホの中身はアクオスR6と共通点が多い。クアルコムの最上位端末向けの半導体「スナップドラゴン888」を搭載し、ディスプレーの画像の書き換え頻度を1秒間に1回から240回まで可変させることが可能な有機ELも搭載した。カメラの画像センサーに、高級コンパクトカメラと同じ1インチを採用したのも両機種で共通だ。アクオスR6もカメラはライカの監修を受けているため、モノクロ以外の写真の仕上がりには差がないという。
ソフトバンクの挑戦…
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石野純也
ケータイジャーナリスト
1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。