経済記者「一線リポート」

パワハラ糾弾する社員 株主総会に見た東芝の病巣

杉山雄飛・毎日新聞経済部記者
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東芝株主総会に出席する株主ら=東京都新宿区で2021年6月25日、井川諒太郎撮影
東芝株主総会に出席する株主ら=東京都新宿区で2021年6月25日、井川諒太郎撮影

 「物言う株主」の議決権行使に対する不当な圧力疑惑など混迷が続く東芝。6月25日の定時株主総会は、取締役会議長らの再任案が否決される波乱の展開となり注目を集めたが、複数の現役社員も質問に立ち、会社の経営体質を厳しく追及する場面もあった。そのやり取りからは、東芝の根深い病巣が見えてきた。

若手社員の過労自殺「再発防止を」

 「東芝は上に甘く、下に厳しい会社であると、多くの従業員は口に出せないだけで内心思っています」。勤続30年という男性社員は東芝の経営陣らを前に、震える声で語りかけた。

 男性は4年前、上司のパワーハラスメントでうつ病になったと診断を受けた。長期休職を経て2020年4月に復職し、現在もクリニックに定期的に通院しつつ…

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杉山雄飛

毎日新聞経済部記者

 1990年、静岡県沼津市生まれ。早稲田大文化構想学部卒。2013年毎日新聞社入社。山口支局、横浜支局、大阪経済部を経て、21年4月から東京経済部で主に自動車業界を担当している。大阪では関西電力の金品受領問題や任天堂などの関西のメーカーを取材した。