毎日家業×創業ラボ

「中小企業×副業人材」伊豆でマッチング合宿開催

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マッチングに向けミーティングする合宿参加者=静岡県下田市で2021年6月25日
マッチングに向けミーティングする合宿参加者=静岡県下田市で2021年6月25日

 東急と毎日新聞社のベンチャー企業支援会社である毎日みらい創造ラボは、6月23~25日の日程で、「伊豆の経営者×東京の副業人材 ビジネスマッチング合宿」を静岡県下田市のホテル伊豆急で開催しました。これまで培ったスキルを用いて、地域の企業と経済をもっと元気に。そんなビジョンの下で行った合宿について報告します。【永井大介/毎日みらい創造ラボ、清水憲司/毎日新聞経済部】

東急・毎日プロジェクト報告

 マッチング合宿には、外部人材の力を借りて経営課題の解決や新規事業立ち上げにつなげたい和菓子店の石舟庵(静岡県伊東市)、ニュー熱川プリンスホテル(東伊豆町)、栄協(下田市)、大野商店(清水町)など9社が参加。副業人材側はプロジェクトマネージメント、マーケティング、DX(デジタルトランスフォーメーション)、PRなどの専門家11人(うちオンライン2人)が参加した。

 初日に互いに懇親を深めた後、2日目に企業側が自らが抱える課題や新たに取り組みたい事業を提示。3日目に副業人材側が自らのスキルを生かした解決策を個別に示す形で進められた。その後、合宿事務局が双方の意向を聞き取り、計7社のマッチングが成立。副業人材とともに事業を進めることになった。

7社でマッチング成立「次回は今秋を予定」

 合宿に参加した伊豆の経営者からは「自社で頑張る、社長が頑張るだけでは視野が狭くなり、自社の可能性を狭めてしまうことを痛感した。今回はご縁と外部人材の持つ力を感じた。今いる社員とともに改めて自社の持つ価値、強みを再確認し、皆の意識をともに変えていきたい」との声が聞かれた。

マッチング合宿が行われた伊豆・下田から望む相模湾
マッチング合宿が行われた伊豆・下田から望む相模湾

 東急と毎日みらい創造ラボは、今後も伊豆を舞台に、中小企業経営者と副業人材のマッチング事業を進めていく方針で、次回の合宿は秋の実施を予定している。

「外部人材で会社を強く」栄鋳造所社長講演

 合宿の初日には、毎日新聞のウェブサイト「経済プレミア」毎日家業×創業ラボの連載「私の家業ストーリー」にも登場した東京・八王子の栄鋳造所、鈴木隆史社長(「まさか家業を継ぐなんて」)と新武浩専務による基調講演が行われた。基調講演はオンラインでも配信した。

 今でこそ、グローバル展開する栄鋳造所だが、4代目経営者の鈴木社長が継いだ頃は、鋳物業界に吹く逆風にもまれ、厳しい経営状態に追い込まれたこともあった。そこから、外国人を含む外部人材を起用するダイバーシティー経営を実践し、海外展開を成功させた経緯を説明した。

基調講演する栄鋳造所の鈴木隆史社長=静岡県下田市で2021年6月23日
基調講演する栄鋳造所の鈴木隆史社長=静岡県下田市で2021年6月23日

 鈴木社長にヘッドハントされて大企業から栄鋳造所に転じ、外国人人材の活用に奔走した新専務は、彼らをどのように社内に溶け込ませていったか、社内の摩擦をどう乗り越えたか、詳しく報告した。

 鈴木社長と新専務の二人三脚は、伊豆の経営者と東京の副業人材との関係に重なることもあり、合宿参加者から多くの質問が寄せられた。

「伊豆企業×副業人材」成果を報告します

 毎日家業×創業ラボは、副業人材を受け入れた伊豆の企業が今後、どのように事業を拡大していくか、随時報告していきます。