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世界的な木材高騰「ウッドショック」住宅購入の注意点

さくら事務所・個人向け不動産コンサルティング
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 世界的に木材価格が高騰する「ウッドショック」が起きている。日本の建築業界、特に木造一戸建ての建設工事への影響が懸念されている。木造一戸建てを注文していたり、契約を検討していたりする場合の注意点を解説しよう。

テレワークと金利低下の住宅ブーム

 ウッドショックの背景には、北米での住宅需要の高まりがある。新型コロナウイルス感染症の拡大でテレワークが広がり、金融緩和で住宅ローン金利が下がったことから、郊外に住宅を購入する人が増え、木材価格を押し上げた。コロナ禍で世界的に物流事情が変化し、物資の輸送コストが高騰していることもこれに輪をかけている。

 日本で使われる木材の6割超は海外から輸入しており、ウッドショックの影響は大きい。動きは国産木材にも波及し、値上がりと供給不足が起きている。

 ウッドショックは、木造一戸建てを注文していたり、契約を検討していたりする住宅購入者に、どのような影響があるだろうか。

 建設業者など住宅事業者が仕入れる木材価格は現在1.5~2倍程度値上がりしているとされ、今後もう少し値上がりする可能性がある。

 ただし、木造一戸建て全体の建築費に占める木材費用の割合はさほど大きくない。建物の規模にもよるが、1住戸あたり数十万円程度の費用押し上げにとどまりそうだ。仮に、住宅事業者から建設費の値上げを求められたとしても、購入や発注をためらうほど大きな負担にはならないだろう。

工事の中断・遅延が起きたら

 それよりも影響が大きいのは、供給不足によって工事の中断や遅延が起こる可能性があることだ。

 住宅事業者は、工事請負契約で定められた時期までに工事を完成しなければならない。大規模…

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さくら事務所

個人向け不動産コンサルティング

業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス会社として1999年設立。本社は東京都渋谷区。住まいの「かかりつけのお医者さん」である住宅診断(ホームインスペクション)のパイオニアで、5万件超と国内トップの実績。マンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関するアドバイスなども広く提供している。