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ファーウェイ「米制裁対応の新OS」何が変わる?

石野純也・ケータイジャーナリスト
HarmonyOS 2を搭載したタブレットのMatePad 11。ペンやキーボードでの入力にも対応
HarmonyOS 2を搭載したタブレットのMatePad 11。ペンやキーボードでの入力にも対応

 ファーウェイは、米国の制裁によって、グーグルのアプリやアプリストアに対応したアンドロイドOSをスマートフォンやタブレットに採用できない。その対策として、ファーウェイはアンドロイドの代替となる「HarmonyOS 2(ハーモニーOS 2)」を6月に発表。中国では、これまで販売してきたスマホに対してOSのアップデートを進めている。

 日本では、HarmonyOS 2を搭載するタブレットの「MatePad 11(メイトパッド11)」を7月23日に発売。8月に発売するスマートウオッチの「HUAWEI WATCH 3(ファーウェイウオッチ3)」も同OSを採用する。

他のファーウェイ製品と連携

 MatePad 11は、約11インチのディスプレーを備えたタブレットで、画面の書き換え回数を1秒間に120回に高めているのが特徴。この回数はアップルのiPad Proと同じで、画面の動きの滑らかさが大きく向上する。別売りの「Mペンシル」を使うと、絵や文字を手書きすることもできる。マルチタスク機能も強化し、画面内に最大四つのアプリを表示することが可能だ。

 HarmonyOS 2を搭載したメリットは、他のファーウェイ製品との連携にある。例えば、スマホとMatePad 11を無線で接続すると、MatePad 11にスマホの画面を表示して操作できる。MatePad 11側からマウスでスマホを操作できたり、データをドラッグ&ドロップで簡単に移せたりと、二つの端末の連携がスムーズになる。また、MatePad 11をファーウェイ製のパソコンのサブディスプレーにするといった連携機能も用意されている。

 スマートウオ…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。