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金融庁が注意喚起「レバレッジETF」初心者の勘違い

渡辺精一・経済プレミア編集部
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 株価指数の2倍の動きをするようなレバレッジ型の上場投資信託(ETF)について、金融庁や東京証券取引所が、投資初心者への注意喚起を強めている。東証売買代金ランキングでも上位常連に入る人気商品だが、リスクが高いことや長期投資に向いていないことなどが知られていないためだという。何が問題なのだろうか。

売買代金ランキングで上位常連

 ETFは証券取引所に上場する投信で、株価指数などの指標への連動を目指す。このうち指数の動きの一定の倍数になるよう運用するものを「レバレッジ(テコの原理)型」といい、特にマイナスの倍数になるよう運用するものは「インバース(逆)型」という。

 また、投資用語では、相場の動きを動物に見立て、強気を「ブル(雄牛)」、弱気を「ベア(熊)」と呼ぶ。このため、プラスの倍数連動のレバレッジ型は「ブル型」、インバース型は「ベア型」とも呼び、まとめて「ブルベア型」ということもある。

 ETFはもともと指数に単純連動する「インデックス型」だけだったが、東証の制度改正で2012年春、レバレッジ型も上場できるようになり、同年末からアベノミクスの上昇相場となったことで、個人投資家に人気となった。15年ごろからは東証売買代金ランキングで上位常連として定着し、特に荒れ相場では売買が膨らむ。

 21年7月現在、レバレッジ型ETFは28本ある。日経平均連動型が代表格だが、中国株や米国株の指数連動型などバラエティーも広がった。

 日経平均株価の2倍連動のレバレッジ型ETFの場合、日経平均が1%上昇すれば基準価額(株式の株価に相当)が2%上昇する。マイナス2倍連動のインバース型ETFなら逆に日経平均が…

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渡辺精一

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。