人生100年時代のライフ&マネー

コロナ禍で存在感「長期投資」けん引役は20~30代

渡辺精一・経済プレミア編集部
  • 文字
  • 印刷
 
 

 資産形成の王道とされる「長期・積み立て」型の投資が伸びてきた。積み立て型少額投資非課税制度「つみたてNISA」は2021年3月末の開設口座が361万5075口座と1年間で1.6倍に増えた。投信販売額に占める積み立て投資の割合も高まり、ネット証券では3割を占める。コロナ禍で投資への関心が高まり、株式相場も堅調なことから、新たに投資を始める20~30代の若い世代がけん引役となっている。

「つみたてNISA口座」20代が1年で倍増

 18年に始まったつみたてNISAは長期の積み立て投資を通じた資産形成を後押しする制度で、金融庁が対象商品を長期投資に向く投信約200本(21年7月時点)に絞っている。購入時手数料が無料で、運用中に負担する信託報酬率が低い低コスト投信限定で、多くはインデックス型だ。投資初心者でも商品を選びやすい。

 コロナ禍で、投資の「新たな主役」として注目されるのは、20~30代の若い世代だ。21年3月末のつみたてNISA口座を年代別にみると、30代(101万6351口座)、40代(90万4737口座)で全体の半数以上を占める。この1年間の伸びでは20代(66万3938口座)が1.9倍と最も高い。

 日本証券業協会が20年6~7月、全国の個人投資家5000人に実施した調査によると、つみたてNISA口座開設は「今後申し込む予定」を含めると全体では30%だが、20~30代では62%に達し、関心の高さをうかがわせる。

若年層を取り込むネット証券

 コロナ禍に見舞われた20年は、投信販売で新旧の世代交代が進んできたことも浮き彫りになっている。

 金融庁が6月30日公表した投信販売会…

この記事は有料記事です。

残り1513文字(全文2209文字)

渡辺精一

経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。