経済プレミア・トピックス

急成長するスリーコインズが「脱300均」目指す理由

井口彩・大阪本社経済部記者
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食料品や小型家電まで取り扱っている「スリーコインズプラス」=大阪市中央区で2021年7月13日、菱田諭士撮影
食料品や小型家電まで取り扱っている「スリーコインズプラス」=大阪市中央区で2021年7月13日、菱田諭士撮影

スリーコインズの舞台裏(下)

 毎月700~800点もの新商品を発売するスリーコインズ。2021年2月期の売上高は、コロナ禍で休業に追い込まれながらも前年から微増の259億円を計上、11年の88億円の約3倍に伸びた。実はこの間、スリーコインズは300円以外の商品も増やしている。後半は、個性的なバイヤーたちのとりまとめ役を担う商品企画部門トップの岡田幸子さん(40)に成長の背景や目指す姿を聞いた。【毎日新聞大阪経済部・井口彩】(前回参照)

 ◆岡田 スリーコインズの一番の強みは売り場の鮮度。毎週月曜(沖縄県は木曜)に新商品を投入するのに加え、各店の目立つ場所に設定しているメインの棚は2週間ごとに「梅雨対策グッズ」「夏のおうちカフェ」などとテーマを変え、棚の品ぞろえも一新させます。スリーコインズにはリピーターの人がたくさんいるので、飽きさせず、「ここに行けば何か新しいものが見つかる」と思ってほしいからです。母体がアパレルなのでトレンド感のある、うちでしかできない企画をやることも常に考えています。

ターゲット見直しでシンプル路線

 <スリーコインズでは19年以降、ベージュやグレーなどの落ち着いた色や、シンプルなデザインの商品を販売するようになった。明るい黄緑とピンクがイメージカラーだった店舗の内装もシンプルなものに順次変更し、より落ち着いた雰囲気に変化させている>

 ◆岡田 大きなきっかけは19年4月、スリーコインズで買い物をするとポイントがためられる公式アプリを導入し、詳しい顧客情報を調べられるようになったことでした。…

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井口彩

大阪本社経済部記者

 2017年毎日新聞社入社。新潟支局を経て2021年4月から大阪本社経済部。埼玉県出身。