海外特派員リポート

英国に「讃岐うどん専門店」ラーメン人気に続くか

横山三加子・毎日新聞欧州総局特派員(ロンドン)
  • 文字
  • 印刷
英国1号店として開店した丸亀製麺の店舗=ロンドン市内で2021年7月26日、横山三加子撮影
英国1号店として開店した丸亀製麺の店舗=ロンドン市内で2021年7月26日、横山三加子撮影

 日本のうどんチェーン店の英国への進出が相次いでいる。欧州でラーメン人気は定着したが、うどんの知名度は低い。新型コロナウイルス禍にもかかわらず、出店計画は強気らしい。果たしてどんな戦略を練っているのか。気になって、ロンドン市内の店舗に出かけてみた。

 7月26日正午。ロンドン中心部のリバプールストリート駅近くに讃岐うどん専門店「丸亀製麺」の英国1号店が開店した。

 客の目の前でうどんをゆでたり、天ぷらを揚げたりするスタイルは日本の店舗と変わらない。友人と来た大学生、アバニサ・マヘッスラーさん(19)は「知らない食べ物に関心があるので来ました。強い歯ごたえも好きです」と楽しんでいた。

 丸亀製麺現地法人のキース・バード最高経営責任者(CEO)は「英国や欧州の人たちにどれだけうどんが受け入れられるか楽しみです。まずはうどんを体験してほしいです」と話す。

「豚骨うどん」など英国向けアレンジ

 しかし、これまでの道のりは平たんではなかった。丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスは2020年7月、英国に丸亀製麺の現地法人を設立し、21年春のオープンを目指していた。

 ところが英国は昨冬、新型コロナの感染再拡大で再びロックダウン(都市封鎖)に突入し、開店は延期となった。

 日英間を自由に行き来できないため、事前の開店準備も進まず、現地スタッフに仮想現実(VR)技術で遠隔指導した。

 コロナ禍で十分な市場調査もできなかったが、英国のファストフード店やピザ店など飲食業界を渡り歩き、ロンドンでレストランを数店舗展開するバードCEOの経験が生きた。

 バードCEOはメニュー展開で「英国の消費者に理解してもらいやすい工夫を…

この記事は有料記事です。

残り1030文字(全文1736文字)

横山三加子

毎日新聞欧州総局特派員(ロンドン)

1981年、埼玉県生まれ。法政大学社会学部卒。2004年、毎日新聞社に入社。岡山支局、大阪本社経済部を経て13年から東京本社経済部。電機・通信業界、経済産業省や財務省、財界などを担当。19年10月から現職。