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星野リゾートも注目!北海道・東川町は「次のダボス」?

星野佳路・星野リゾート代表
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大雪山旭岳と鏡池=北海道東川町提供
大雪山旭岳と鏡池=北海道東川町提供

 星野リゾートの星野佳路代表は、「東京から近い」など、恵まれた条件にある有名観光地ほど、長期的には危うさを抱えていると話します。観光地に栄枯盛衰はつきもの。言い換えれば、日本全国どこにでも「次の有名観光地」になるチャンスがあります。星野さんがいま注目する北海道東川町。どんな場所なのでしょう。

星野佳路の家業のメソッド

 前回(星野リゾート代表が語る「有名観光地の落とし穴」参照)、軽井沢や箱根のように、東京からのアクセスが良かったりして、まずまずの好調を維持している有名観光地ほど、人気の低下がじわじわと進むため、抜本的な変化、新しい時代へのリニューアルがどうしても遅れてしまう。長期的には、そうした危うさがあるとお話ししました。

 軽井沢や箱根を見ると分かるように、観光地にとって、これまで「東京に近い」はかなり有利な条件でした。

 しかし、これからは外国旅行人口の増えるアジアを見なければいけません。アジア全体で見て、どんな場所にあるリゾートならば、魅力を感じてもらえるか。世界の経済人が集まるスイス・ダボスの「アジア版」はどこなのかを考えていく必要があります。

「東京から近い」から「アジアから近い」へ

 その時には、東京からの近さよりも、シンガポールや中国・上海などアジアの主要都市…

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星野佳路

星野リゾート代表

 1960年、長野県生まれ。慶応大経済学部卒業後、米コーネル大ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現・星野リゾート)代表。温泉旅館だった家業を「世界で通用するホテル会社」にするとの目標のもと、所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、大きく変貌、成長させた。