
星野リゾートの星野佳路代表は、「東京から近い」など、恵まれた条件にある有名観光地ほど、長期的には危うさを抱えていると話します。観光地に栄枯盛衰はつきもの。言い換えれば、日本全国どこにでも「次の有名観光地」になるチャンスがあります。星野さんがいま注目する北海道東川町。どんな場所なのでしょう。
星野佳路の家業のメソッド
前回(星野リゾート代表が語る「有名観光地の落とし穴」参照)、軽井沢や箱根のように、東京からのアクセスが良かったりして、まずまずの好調を維持している有名観光地ほど、人気の低下がじわじわと進むため、抜本的な変化、新しい時代へのリニューアルがどうしても遅れてしまう。長期的には、そうした危うさがあるとお話ししました。
軽井沢や箱根を見ると分かるように、観光地にとって、これまで「東京に近い」はかなり有利な条件でした。
しかし、これからは外国旅行人口の増えるアジアを見なければいけません。アジア全体で見て、どんな場所にあるリゾートならば、魅力を感じてもらえるか。世界の経済人が集まるスイス・ダボスの「アジア版」はどこなのかを考えていく必要があります。
「東京から近い」から「アジアから近い」へ
その時には、東京からの近さよりも、シンガポールや中国・上海などアジアの主要都市…
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