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日産・内田社長「やはり日産のEVは違うと言われたい」

川口雅浩・経済プレミア編集長
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毎日新聞のインタビューで電気自動車(EV)について語る日産自動車の内田誠社長=横浜市の日産自動車本社で2021年8月2日、宮本明登撮影
毎日新聞のインタビューで電気自動車(EV)について語る日産自動車の内田誠社長=横浜市の日産自動車本社で2021年8月2日、宮本明登撮影

内田社長に聞く「日産のこれから」(2)

 日産自動車は2009年に世界初の量産電気自動車(EV)「リーフ」を発表し、「EVのパイオニア」を自負する。しかし、EVの技術開発や販売台数で新興勢力の米テスラの後塵(こうじん)を拝している。世界的にEVの開発競争が激化する中、日産はどこへ向かうのか。「軽のEVをゲームチェンジャーにしたい」と語る内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)に今後の戦略を聞いた。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩、経済部・杉山雄飛】

 ――日産が世界に先駆けて初代リーフを発売したのは事実ですが、その後のEV市場をリードできなかったのはどうしてでしょうか。

 ◆EVのパイオニアなのに、なぜそこからもっとうまく伸ばせなかったのかという指摘については、やはり当社ならではの問題があったと思っています。カルロス・ゴーン前会長時代に過度な販売台数を追い求めたことも影響していると思います。

 ただ、そうは言いながらも、やはり10年余のEVの実績・経験というのは、日産にとってものすごい技術的な蓄積、財産になっているのも事実です。

「テスラから学ぶべきことは多い」

 ――テスラはEVの弱点を克服するため、電池にバッテリークーラーを付けたり、OTA(注)を採用したり、高出力の急速充電器を自ら設置したりするなど革新的なことを次々とやっています(「テスラ量産EVと日産リーフの『電池の違い』」参照)。どうして日産はできないのでしょうか。

 ◆テスラさんは信念を持たれ、技術革新をやってこられた会社だと思っています。お客様のニーズをとらえ、タイムリーに商品化するという面で、当社も学ぶべき点が多い…

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川口雅浩

経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。