クルマ最新事情

日産・内田社長「こだわりのGT-Rなくしたくない」

川口雅浩・経済プレミア編集部
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「日産としてGT-Rにはこだわりがあり、妥協できない一線がある」と語る内田誠社長=横浜市の日産自動車本社で2021年8月17日
「日産としてGT-Rにはこだわりがあり、妥協できない一線がある」と語る内田誠社長=横浜市の日産自動車本社で2021年8月17日

内田社長に聞く「日産のこれから」(3)

 日産自動車は社運をかけた新型電気自動車(EV)「アリア」を今冬に発売するなどEVを強化する一方、伝統あるスポーツカー「フェアレディZ」の新型を発表した。そこで気になるのは、日産が世界に誇る高級スポーツカー「GT-R」の存在だ。次のGT-Rは一体どうなるのか。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)に尋ねると、意外な答えが返ってきた。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩、経済部・杉山雄飛】

 ――内田社長は2020年9月、新型フェアレディZを発表しました。このクルマは世界中に熱心なファンがいますが、あえて電動化せず、6速マニュアルミッションを残したのには驚きました。国内の発売はいつになるのでしょうか。

 ◆ガソリンエンジンでマニュアルミッションのZのようなスポーツカーはニッチなクルマで、ビジネスとして成り立たせるには正直、ハードルが高いのは事実です。でも、Zは日産らしいクルマです。お客様も、やはりそこを期待しています。Zは戦略的にもやりたいクルマでしたので、昨年、新型車のお披露目をしました。来年にも発売する予定です。

「GT-Rにはこだわる」

 ――Zと並び、日産が誇るスポーツカーのGT-Rは07年の登場以来、フルモデルチェンジしていません。次期モデルはどうなるのでしょうか。

 ◆ああ、それはいい質問ですね。GT-Rは当社もこだわっていて、何でも一番にならないといけないクルマなんです。一番になるクルマが、今の内燃機関(エンジン)のままいけるのか。EVにしたら、どれだけのバッテリーやモーターを積まなくてはいけないのか。

 社内でそんな議論はしています。でも、やはり…

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川口雅浩

経済プレミア編集部

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。