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チケットレス推し進行中 JR東日本「えきねっと」の今

土屋武之・鉄道ライター
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東京駅に到着した東北新幹線=2021年2月24日、竹内紀臣撮影
東京駅に到着した東北新幹線=2021年2月24日、竹内紀臣撮影

 JR東日本が運営するインターネット予約サービス「えきねっと」がリニューアルし、2021年6月27日から新しいサイトへ移行した。それから約2カ月が過ぎ、筆者も何度かきっぷの予約・購入で利用した。使い方にもある程度は慣れ、リニューアルのポイントや方向性がいくつか実感できたので、まとめてみる。

クレジットカード決済のタイミングが変更

 最大の変更点はクレジットカード決済(支払い)のタイミングだ。以前はえきねっとで紙のきっぷを買う場合、できることは「予約だけ」だった。決済は乗車前、駅の券売機などできっぷを受け取る際に行われていた。

 これには利用者にとって都合が良かった点もある。座席指定を伴わない乗車券や自由席特急券を予約した場合は、実際に受け取らなければ自動的に取り消しとなり、支払いの必要がなかった。

 それがリニューアルにより、クレジットカード払いなら予約が確定してすぐに決済を行わねばならなくなった。これは航空会社などにも同じ方法があり、特に珍しくないやり方だが、えきねっとにとっては大きな変化だ。予約時点での決済に抵抗がある人は、今回のリニューアルで新たに導入された「コンビニ払い」などを選択することはできる。

 また、決済のタイミングが変わったことで、シニア向け会員サービス「大人の休日倶楽部」の会員割引を利用する際に手間が増えた。クレジットカード決済が予約時になったため、そのタイミングで会員ナンバーも打ち込まないといけない。以前は駅でのきっぷ引き換え時に、会員証兼クレジットカードを使って決済するだけでよかった。

「QRコード」で便利に

 一方で進歩したのは、えきねっとで紙のきっぷを予約…

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土屋武之

鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。