赤間清広の「ちょっと寄り道」経済ニュース

コロナがきっかけ?「ミニ四駆ブーム再び」のワケ

赤間清広・毎日新聞経済部記者
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国内最大級のタミヤ製品の品ぞろえを誇るタミヤプラモデルファクトリー新橋店=東京都港区で2021年9月、赤間清広撮影
国内最大級のタミヤ製品の品ぞろえを誇るタミヤプラモデルファクトリー新橋店=東京都港区で2021年9月、赤間清広撮影

 9月初旬の週末。東京・新橋。ビルの一室に入ると、120メートルを超える巨大な周回コースを全長15センチほどの小さな車が猛スピードで走り抜けていった。

 急カーブを曲がりきれず、コースを飛び出してしまう車も少なくない。

 「お父さん、コースアウトしちゃった」

 「フロントのパーツを替えてみようか」

 コースの周囲では親子がこんな会話を交わしながら「愛車」に改造を加えていた。

 コースの上を走り回るのは、1980年代からたびたびブームを巻き起こしてきたプラモデル大手、タミヤの「ミニ四駆」。その人気が再び高まっているという。

 背景を探ると、新型コロナウイルスに伴う社会環境の変化に加え、ブームを盛り上げようとするタミヤの戦略が見えてきた。

ミニ四駆ブームは過去に3回

 ミニ四駆は、単3電池2本で動くモーターを搭載した自動車のおもちゃ。82年の発売以来、国内外でファンを広げ、この40年の累計出荷数は1億8000万台を超える大ヒット商品だ。

 タミヤによると、ミニ四駆の大ブームはこれまで3回ある。

 最初は80年代末。87年に月刊コロコロコミック(小学館)でミニ四駆をテーマにしたマンガ「ダッシュ!四駆郎」の連載が始まり、その後アニメ化もされたことで、子どもたちの間で爆発的にヒットした。

 90年代半ば…

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赤間清広

毎日新聞経済部記者

 1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。16年4月に中国総局(北京)特派員となり、20年秋に帰国。現在は霞が関を拠点に、面白い経済ニュースを発掘中。新著に「中国 異形のハイテク国家」(毎日新聞出版)