ゼロからわかる!

いざ決戦?「新興」SBIと「かつての名門」新生銀行

毎日新聞経済部
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SBIホールディングスの北尾吉孝社長=東京都港区で2021年4月7日、加藤美穂子撮影
SBIホールディングスの北尾吉孝社長=東京都港区で2021年4月7日、加藤美穂子撮影

 ニュースを読んでいて「そもそも、これ何だっけ?」と感じること、ありませんか。「ゼロからわかる」シリーズは、ニュースに登場する人物や企業、制度などを初歩から解きほぐし、ニュースを格段にわかりやすくします。今回は、SBIホールディングス(HD)が9月9日に発表した新生銀行への株式の公開買い付け(TOB)について。両者の歩みや、異例の買収計画に対する金融業界の見方を解説します。【毎日新聞経済部・釣田祐喜、池田美欧】

ニッポン放送争奪戦で注目

 新生銀行へのTOBに乗り出したSBIの中核事業はインターネット証券。割安な手数料を武器に急成長を遂げてきた。2021年3月末の口座数は約680万と国内最多で、銀行、保険などインターネットを通じて幅広い金融サービスを展開している。

 社長の北尾吉孝氏は野村証券出身。金融戦略の拡大を狙うソフトバンクの孫正義氏にヘッドハンティングされて、1995年にソフトバンク入りし、99年には投資会社「ソフトバンク・インベストメント(現在のSBIHD)」の社長に就任した。

 北尾氏の名が一躍知られたのは、05年のライブドアとフジテレビジョンによるニッポン放送株の争奪戦だった。フジ側に協力する「ホワイトナイト(白馬の騎士=友好的な出資企業)」の役割を果たしてライブドア社長(当時)の堀江貴文氏と対峙(たいじ)し、注目を集めた。

 歯に…

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経済の動きを追う記者の集団。金融市場の動き、企業動向、政府の経済政策や日銀の金融政策を日々追跡している。ワシントン、ロンドン、北京にも経済の専門記者を派遣している。