人生に必要な「おカネの設計」

子供の留学受け入れで学んだ「お小遣い」日米の違い

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 会社員で私の知人のA美さん(36)は、小学校2年生の子供がいます。先日、子供から「お小遣いがほしい」と初めて言われました。「子供が興味を持ったときが始め時」と思っているA美さんは、これを機会に子供へのお金の教育について考えたいと私のところに相談に来ました。

お金の使い方を学ぶには

 A美さんは「お小遣いの具体的な額はまだ決めていませんが、渡したお小遣いをすべて使い切るようなことはさせたくありません」といいます。

 子供がお金の使い方など「マネーリテラシー」を学ぶためには、家庭での実践的な教育が欠かせません。私は、自分自身がファイナンシャルプランナーの資格を取る前に起こった我が家での出来事と、ある貯金箱のことをA美さんに伝えることにしました。

プラモデルばかり買って……

 まず、我が家での出来事についてです。我が家には長男と長女の2人の子供がいます。15年ほど前、長男が小学校5年生の時のことでした。自治体の交換留学プログラムで、米国人のSくん(12)が我が家に1カ月ほどホームステイをしました。

 Sくんは大のアニメ好きで、アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデルを買うことが、日本滞在中の楽しみの一つでした。休日になると「プラモデルが買える店に連れて行ってほしい」とせがみ、私は彼の希望通りにしていました。

 ある日、Sくんの母親からメールで「Sは好きなモノばかり買っていないだろうか?」と連絡が来ました。そのメールには「家族で話し合って土産などの買い物リストを作り、その分のお金を持たせている。プラモデルを買うためのお金も渡したが、それほど多くはない。Sは必要な買い物を優先すべきことを理解し…

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。