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「コロナ第5波」星野リゾート代表が得た教訓とは

星野佳路・星野リゾート代表
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星野リゾートの星野佳路代表=東京都千代田区で、手塚耕一郎撮影
星野リゾートの星野佳路代表=東京都千代田区で、手塚耕一郎撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大は、インド由来の「デルタ株」のまん延で、首都圏や関西圏などで緊急事態宣言が続いています。新規感染者数は減少したものの、新たな変異株も発見され、「出口」が見えなくなる事態への懸念は消えません。星野リゾートの星野佳路代表は観光市場の行方をどうみているのでしょう。

星野佳路の家業のメソッド

 今年夏前の段階では、ワクチン接種の進展に伴い9月ごろには観光市場が復活し始めるとみていました。ところが、デルタ株の感染が拡大したことを受け、先行きの見通しを更新し、現時点では、市場が回復する時期は予測から2カ月ほど遅れ、11月前後になるとみています。

 新型コロナの感染は拡大と縮小を繰り返してきました。しかし、今回の第5波は、これまでとは様相が異なっています。やはりワクチン接種という効果的な策が存在していることが大きい。

 宿泊の予約動向を見ても変化が見られます。これまでのようにキャンセルが殺到することはなく、もちろん…

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星野佳路

星野リゾート代表

 1960年、長野県生まれ。慶応大経済学部卒業後、米コーネル大ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現・星野リゾート)代表。温泉旅館だった家業を「世界で通用するホテル会社」にするとの目標のもと、所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、大きく変貌、成長させた。