鉄道カメラマン見聞録

JR飯山線「最高積雪の駅」で撮った駅員と住民の温かさ

金盛正樹・鉄道カメラマン
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大雪が降る日は深夜から早朝にかけ除雪列車が運行する=長野県の飯山線・戸狩野沢温泉-信濃平間で2000年2月、金盛正樹撮影
大雪が降る日は深夜から早朝にかけ除雪列車が運行する=長野県の飯山線・戸狩野沢温泉-信濃平間で2000年2月、金盛正樹撮影

ローカル鉄道・飯山線の魅力(下)

 今回もJRのローカル線・飯山線の魅力についてお伝えします。雪深い長野県と新潟県を結ぶこのローカル線の特徴は、何と言っても日本有数の豪雪路線であることです。

 どれくらい豪雪なのでしょうか? 長野県と新潟県の県境にある森宮野原駅に行くと、それがよく分かります。

 同駅の駅舎の脇に見上げるばかりの標柱が立っています。そこには「日本最高積雪地点」と書かれています。その高さは7.85メートルもあり、1945年2月12日にこの高さまで積雪を記録したのです。

 その高さは2階建ての家の屋根まで達するほどで、電柱の電線をまたぐことさえできたといいます。これが日本の鉄道駅における最高積雪量となっています。もしかしたら世界最高かもしれません。

沿線の人々も撮影

 私の飯山線の写真を見た人から「これはどこで撮ったのですか? 北海道ですか?」とよく聞かれます。

 日本一雪が降るのは北海道というのが人々のイメージなのでしょうが、実は飯山線沿線は北海道よりも雪深いのです。

 このように飯山線沿線の冬の環境は厳しいものですが、列車内や沿線で出会った地元の人たちは朗らかで親しみやすく、冬の厳しさの中でみな力強く日々の生活を営んでいます。

 私が集中して飯山線を撮影したのは1996年からの5年間です。通い始めた頃は見たこともない積雪や景色の美しさに引かれ、列車や風景ばかりを撮っていましたが…

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金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。