経済記者「一線リポート」

記者が見た 森友・コロナ 大放言の「麻生劇場」

町野幸・毎日新聞経済部記者
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閣議後記者会見で記者の質問に答える麻生財務相=東京都千代田区の財務省で2021年9月21日、町野幸撮影
閣議後記者会見で記者の質問に答える麻生財務相=東京都千代田区の財務省で2021年9月21日、町野幸撮影

 麻生太郎財務相の放言が止まらない。私は昨年12月から財務省を担当しているが、最近では閣議後の記者会見の場で、新型コロナや森友学園問題を巡る問題発言がエスカレートしている。その不遜な態度からは、記者会見の向こうにいる国民の存在が見えていないように見える。

 各省庁の大臣は原則として火曜日と金曜日の週2回の閣議後、それぞれ記者会見に臨むことが定例となっている。記者にとっては、政権が抱えるさまざまな課題や政策について、担当大臣に直接質問をぶつけられる貴重な機会だ。副総理も兼務し、安倍・菅政権の中枢を担ってきた麻生氏の会見はなおさらだ。

 しかし、麻生氏は記者の質問をはぐらかしたり、逆質問をして記者を嘲笑したりする場面が目立つ。9月24日の会見でのある記者とのやり取りはこうだ。

「記憶力ない人多いんだここは」

 記者「自民党総裁選で候補者の1人が年金の抜本改革を訴えている。財政の観点から消費税を充てることの影響などについて見解を」

 麻生氏「この話は民主党内閣の時に同様の案が出て、当時野党だった自民党で反論を申し上げて、その案はなくなった、というのが過去そうだったんじゃないの? 違うか? …

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町野幸

毎日新聞経済部記者

 1983年東京都生まれ。民放テレビ局記者などを経験後、2017年毎日新聞社入社。千葉支局を経て、2020年4月から東京本社経済部。流通業界や財務省などを担当。