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アウトドア市場「1兆円規模に」西武HDの野心と戦略

田中学
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西武HDの後藤高志社長(左)とR.projectの丹野倫社長=2021年9月28日、田中学撮影
西武HDの後藤高志社長(左)とR.projectの丹野倫社長=2021年9月28日、田中学撮影

 西武ホールディングス(HD)は9月28日、アウトドア事業に参入すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で、同社は鉄道やホテル・レジャーなど主力事業が大きな影響を受け、2020年度は14年の再上場以来、初の最終赤字(723億円)となった。なぜ、いま新規事業としてアウトドア市場を狙い、どのような展開を描いているのか。

 06年創業のベンチャー企業で、合宿施設やアウトドアイベントの運営などを手がける「R.project」(丹野倫=ろん=社長、千葉県鋸南町)と協業する。西武HD傘下で緑化空間の施工や公園の管理運営を手がける西武造園(東京都豊島区)とR.projectが共同出資し、合弁会社を10月1日に設立した。

 JR東日本や大手私鉄のなかには、すでにアウトドア事業に参入しているケースがある。京王電鉄は今年7月、高尾山口駅前に体験型ホテル「タカオネ」を開業した。コロナ禍で鉄道の乗客数が減る中、西武HDもアウトドア事業で活路を見いだそうとしている。

アウトドア市場に伸びしろ

 西武HDの後藤高志社長は記者会見で「アフターコロナを見据えて、アウトドア事業を展開したい」と述べ、スローガン「アウトドアを、すべての人に。」を発表。第1弾となるキャンプ場を早ければ22年度中に開設し、場所は…

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田中学

1979年東京都生まれ。中央大文卒。出版社勤務を経て、2014年11月、毎日新聞デジタルメディア局に配属。