人生に必要な「おカネの設計」

小学2年生「お小遣い1000円」で始めるお金の教育

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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米国生まれの「四つのお金の入り口」がある豚の貯金箱
米国生まれの「四つのお金の入り口」がある豚の貯金箱

 小学校2年生の子供がいる会社員のA美さん(36)から「お小遣い」のことで相談を受けた私は、私自身の経験談と「四つのお金の入り口」がある豚の貯金箱を紹介しました(前回参照)。今回は、この貯金箱をもとに、子供にお金の使い方をどう伝えていくかをA美さんと考えました。そして、A美さんはお小遣いの額を月1000円にすると決めました。

お金は「感謝のしるし」

 米国生まれのこの貯金箱には「SAVE(ためる)」「SPEND(消費する)」「DONATE(寄付する)」「INVEST(投資する)」という四つのお金の入り口があります。

 お金は、単純にためたり消費したりする以外の使い方もあることを伝えるきっかけにしましょう。大切なことは、お金が「感謝のしるし」であることと、お金を通じて世の中の動きや仕組みを意識することができるようにすることです。

 私は四つの入り口について、次のように子供に話してはどうかと、A美さんに伝えました。

 「SAVE(ためる)」は、自分や家族、友達のためのお金です。まず、自分が毎月のお小遣いだけでは買えない、少し高価なものがほしい場合にお金をためていくための入り口です。また、例えば、家族や友達に誕生日プレゼントをするなど、日ごろの感謝を示して、喜んでもらうためのお金とするといった使い方があることも伝えるとよいでしょう。

 「SPEND(消費する)」は、普段の生活の中で自分が幸せになるためのお金です。ほしいものを手にできれば、うれしくて心が満たされます。例えば、毎月漫画を買うのが楽しみなら、その分のお金を入れておきます。日常的に使うお金は、この中にある分だけとし、お小遣いからどれだけの割合を入れるかを子供に任せましょう。

子供に身近なことを話題に

 残りの「DONATE(寄付する)」と「INVEST(投資する)」は、年少の子供には少し難…

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。