シニア市場の正体

「人生最後に住みたい地は?」シニア女性に聞いてみた

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
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 私が所属する「ハルメク生きかた上手研究所」は、8月13~16日に「終(つい)の棲家(すみか)に関するアンケート調査」をウェブ上で行い、全国の50~79歳の女性426人から回答を得ました。人生の最後に住みたい場所について聞き、その理由も答えてもらいました。その結果、多くのシニア女性が住むところについて「災害」を気にしていることがわかりました。

「最後まで自宅で過ごしたい」

 アンケートでは、まず「終の棲家にしたいと思う都道府県」を選んでもらいました。

 結果は、1位「東京都」89人(20.9%)、2位「神奈川県」47人(11.0%)、3位「千葉県」33人(7.7%)、4位「埼玉県」31人(7.3%)、5位「兵庫県」23人(5.4%)、6位「大阪府」20人(4.7%)となりました。回答者のうち362人(85.0%)が現在の住まいと同じ都道府県を選びました。そのため、回答者の各都道府県の分布とほぼ同じ傾向になりました。

 私は普段、市場調査や消費者インタビューなどで、心身ともに健康なシニア女性に多く接しています。そうした人は「最後まで自宅で過ごしたい」と願うケースが多く、現在の住まいと同じ都道府県を選ぶという結果は、その傾向を示すものでした。

 次に「現在住む場所以外で終の棲家にしたいと思う都道府県」について聞きました。この質問では「最初に選択した回答と同じでも構いませんが、現在住む場所以外…

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梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。