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全国民が小姑化?「眞子さま結婚報道」は変わったのか

山田道子・元サンデー毎日編集長
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婚約が内定し記者会見する眞子さまと小室圭さん=2017年9月3日、東京・元赤坂の赤坂東邸(代表撮影)
婚約が内定し記者会見する眞子さまと小室圭さん=2017年9月3日、東京・元赤坂の赤坂東邸(代表撮影)

 「ここまで過熱しているのは、国民みんなが眞子さまのことをこじゅうとのような立場で考えてしまうことが背景にあると思います」(コラムニストの中森明夫さん、毎日新聞ニュースサイト10月6日)

 「国民が総小姑(こじゅうと)状態になり、眞子さまの結婚に注文を付けること自体、異様である」(成城大の森暢平教授、週刊朝日10月1日号)

 秋篠宮家の長女眞子さまが小室圭さんと結婚すると宮内庁が10月1日発表。同時に眞子さまが複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたことも明らかにした。

 こんな眞子さまの結婚報道について、識者から冒頭のような発言が相次いだ。両氏のコメントに共通する「小姑」とは、夫や妻の兄弟姉妹のこと。私自身、小姑なので、この例えは不愉快なのだが、ここでは意地悪く口を出す存在を指している。

 会見で宮内庁は、眞子さまの複雑性PTSDが「ご自身と家族、小室圭さんなどへの誹謗(ひぼう)中傷と感じる出来事を反復的に体験」したことによるものと説明した。何が「誹謗中傷」かを具体的に示さないのは、いかがなものかと思うが、「国民総小姑化」となったのには週刊誌報道が大きいだろう。

週刊誌報道に変化?

 週刊誌報道に変化はあったのか。小室さんの母親の借金問題をスクープした週刊女性10月19日号は、16歳以上の女性3000人に眞子さまと小室さんの結婚を祝福できるか、できないかのアンケートを実施。「誹謗中傷」ではない根拠を示そうとしたのか。結果は、「できる」と「できない」がどちらも約30%と拮抗。最多の「どちらでもない」の裏には「祝福したいが、素直に祝えない」という国民の本音がくすぶっていると解説した。

 女…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。