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ドコモとKDDIの「残価設定型」何がお得なのか

石野純也・ケータイジャーナリスト
NTTドコモの「いつでもカエドキプログラム」の仕組み
NTTドコモの「いつでもカエドキプログラム」の仕組み

 この秋、スマホの“新しい買い方”が始まった。NTTドコモは、iPhone 13シリーズの発売に合わせて「いつでもカエドキプログラム」を導入。KDDIも既存の仕組みを改定し、「スマホトクするプログラム」をスタートさせた。

 どちらも、高額のスマホをできるだけ月々の負担額を軽くして購入してもらうため、「残価設定型」という仕組みを作ったのが特徴だ。

iPhoneが半額程度で2年使える

 残価設定型とはどのようなものか。利用者はスマホをおよそ2年間使って、返却してもらうことが前提の仕組みで、ドコモやKDDIは約2年後の「残価」を、市場価格(買い取り価格)を考慮しながら端末ごとに設定する。

 買い取り価格が高いiPhoneのような端末の場合、本体価格の半額程度が残価として設定されている。23回目までの支払いは、残価を除いた金額を23で割ったものになる。24回目の支払いは残価になり高額だが、23回目までは単純に24分割するよりも金額は安くなるのが、通常の割賦販売との違いだ。

 利用中の端末を23回目までに返却すれば、24回目の残価の支払いは免除される。端末は手元に残らないが、機種変更を24回目の支払い…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。