海外特派員リポート

妻子連れて中国に再入国「コロナ水際審査」の厳格さ

小倉祥徳・毎日新聞中国総局(北京)特派員
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隔離されるホテルに向かう専用バス。車内はビニールで覆われていた=中国・青島で2021年9月8日、小倉祥徳撮影
隔離されるホテルに向かう専用バス。車内はビニールで覆われていた=中国・青島で2021年9月8日、小倉祥徳撮影

日本と中国「コロナ隔離体験記」(2)

 中国・北京の特派員として単身赴任していた私は、日本に一時帰国し、妻と1歳の娘を連れて中国に向かった。中国では3週間、ホテルの自室から一歩も外に出られない隔離生活を強いられることになっていた。中国で家族と暮らすためには仕方なかったが、果たしてどんな生活が待っているのだろう。

 9月8日午後0時20分。成田空港から搭乗した全日本空輸(ANA)機は、ほぼ予定通り中国・青島の空港に着陸した。日本から北京行きの直行便はコロナのため運休で、私は全日空が飛ぶ青島便を選んだ。

 機内はほぼ満席で、フライト中は機内食の提供など通常の運航と変わらなかったが、着陸後に様子が一変した。

入国審査は人数制限で人影なく

 飛行機がボーディングブリッジに着いても、そのまま席に待機するよう求められた。その後、前方席から10人ごとに外に出るように促された。フライト中は大人しく座っていた長女は、機内の「異変」を感じて泣き出したが、あまりに待機時間が長いため、疲れて泣きやむほどだった。結局、私たち家族が降機したのは1時間ほどしてからだった。

 空港ターミナルに入ると、すぐに受付があり、成田での出国手続き時にスマートフォンで登録を求められた健康状況の申告や、機内で記入を求められたPCR検査の同意書などのチェックを受けた。

 それが終わるとPCR検査専用の小部屋に移動。ガラス越しに手だけ出したスタッフが喉と鼻から検体を採取した。その後は入国審査や預けた荷物を受け取る通常通りの流れとなった。

 この間、入国審査で多少行列ができたものの、それ以外では周囲の人影はほとんどなく、巨大な空港内を家族3人で進んだ…

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小倉祥徳

毎日新聞中国総局(北京)特派員

東京都生まれ。2001年入社。秋田支局を経て06年から東京経済部で財務省、内閣府、経済産業省、国土交通省、日銀、証券、エネルギー業界などを担当。17~19年には中部本社でトヨタ自動車などを取材した。東京経済部、外信部を経て20年10月から経済担当の中国総局(北京)特派員。