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ソニー最上位機種「Xperia PRO-I」19万8000円の価値

石野純也・ケータイジャーナリスト
1インチセンサーを搭載したソニーのXperia PRO-I
1インチセンサーを搭載したソニーのXperia PRO-I

 ソニーは、スマートフォン「Xperia」の最上位モデルに位置づけた「Xperia PRO-I」(エクスペリア・プロアイ)を12月15日に発売する。

 「Xperia 1 III」(エクスペリア・ワン・マークスリー)など、既存の高機能モデルよりさらにカメラ性能を高め、名前のとおり、プロカメラマンの使用にも堪える端末に仕上げた。カメラ好きの人もターゲットで、市場推定価格は19万8000円とスマホの中ではかなり高額になる。

1インチのCMOSセンサー搭載

 最大の特徴は、背面に搭載されたカメラの撮像素子(CMOSセンサー)を、1インチと大型にしたことだ。1インチのセンサーは、ソニーの高級コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)「RX100」シリーズなどに搭載されている。ソニーによると、センサーの基本性能は高級コンデジに近く、スマホ向けに一部をカスタマイズして、Xperia PRO-Iに採用したという。

 現行のソニーのスマホでは、Xperia 1 IIIのメインカメラが1.7分の1インチで最大だが、Xperia PRO-Iはさらに大型化。撮像素子は大きければ大きいほど、取り込める光の量が増えるため…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。