人生に必要な「おカネの設計」

年収400万の独身女性「老後への資産運用」できないワケ

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 会社員で独身のA美さん(45)は、年を経るごとにお金の不安が大きくなっています。現在の年収は約400万円です。老後に向けた資産運用などをしておらず、老後、ある程度ゆとりを持って過ごせるのかが不安で、私のところに相談に来ました。A美さんの話を聞くと現在加入している生命保険がネックになっているようでした。

生命保険の更新で……

 A美さんは先日、保険の外交員に勧められるままに20代半ばで加入した生命保険が2度目の更新時期を迎えていると案内を受けました。現在の保障内容を継続すると、保険料がかなり上がるため、新しい保険に入りなおしてはどうかと提案されています。

 新しい保険は、本人の健康増進活動で保険料が割引になるタイプです。最近人気の商品で、保険期間は10年です。保険料は月約2万4000円で、現在のものとほぼ変わりません。病気やけがをしたときの収入保障特約や入院給付金特約などがついています。10年後の更新時には、保険料が大幅に上がります。

 A美さんは、保険を乗り換えた方がよいかどうか悩んでいました。A美さんの現在の貯蓄額を確認すると約800万円で、年収の約2年分でした。そこで私は、民間の生命保険などが、今のA美さんに本当に必要なのかどうかを改めて考えてみることを勧めました。

 そのために、会社で加入している健康保険制度の高額療養費制度や傷病手当金について説明することにしました。私のところに…

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。