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新幹線のぞみで気兼ねなく仕事「S Work車両」の使い勝手

土屋武之・鉄道ライター
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東海道・山陽新幹線の最新車両「N700S」=愛知県大府市で2020年7月1日、兵藤公治撮影
東海道・山陽新幹線の最新車両「N700S」=愛知県大府市で2020年7月1日、兵藤公治撮影

 ビジネス客が多く利用する東海道・山陽新幹線「のぞみ」の7号車が、10月1日から“S Work車両”と命名され、パソコンやスマホを使って「気兼ねなく仕事ができる車両」として利用が始まった。

 これまでは座席でノートパソコンを使っていれば、打鍵音が気になると苦情が出ることも考えられ、スマホでの通話も、客室外のデッキで行うのがマナーとされていた。また隣の席で突然リモート会議を始められたら、小声であっても迷惑と感じる人はいるだろう。

 S Work車両では、マナーを守ることは求めたうえで、これらをむしろ容認しているのだ。

実際に利用してみた

 11月上旬、私も出張のため新横浜-岡山間で利用する機会があったので、リポートしてみたい。

 S Work車両は、東海道・山陽新幹線のチケットレスサービス「スマートEX」や、年会費制の「エクスプレス予約」で利用できる。予約時の利用設備選択の際、S Work車両を指定すればよく、特に難しいことはない。

 今回は乗車当日、発車2時間前の予約だったが、お昼前の列車とあっ…

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土屋武之

鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。