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副業人材のスキルで「もっと元気な地元」に

永井大介・毎日みらい創造ラボ・アクセラレーター
副業人材に自社の取り組みを説明する伊豆の経営者=永井大介撮影
副業人材に自社の取り組みを説明する伊豆の経営者=永井大介撮影

 東急と毎日新聞社のベンチャー企業支援会社である毎日みらい創造ラボは10月21~23日の日程で、「伊豆の経営者×副業人材 ビジネスマッチング合宿」(後援・静岡県、同県下田市、三島信用金庫、伊豆新聞本社、伊豆急ホールディングス、協賛・三菱地所)を下田市の下田東急ホテルで開催しました。副業人材のスキル活用で、企業の課題を解決して地域経済をもっと元気に。そんなビジョンの下で行った合宿について報告します。【永井大介/毎日みらい創造ラボ】

東急×毎日マッチング合宿@伊豆 開催報告

 マッチング合宿には、外部人材の力を借りて経営課題の解決や新規事業の立ち上げにつなげたい地元企業の徳造丸(東伊豆町)、ニュー熱川プリンスホテル(同)、栄協(下田市)、開国(同)など計5社が参加。さらに、下田市や焼津市といった行政のほか、三島信用金庫などの金融機関も副業人材を求めて参加した。

 副業人材側は、プロジェクトマネジメント、マーケティング、DX(デジタルトランスフォーメーション)、PRなどの専門家8人が参加した。

静岡県下田市の海岸=永井大介撮影
静岡県下田市の海岸=永井大介撮影

 合宿は初日に、経営者向け、副業人材向けにそれぞれワークショップやトークセッションを開催した。

 経営者側は、副業人材を迎えるにあたり、自社の持つ価値や課題を改めて確認するため、ビジネス書作家で経営コンサルタントの大杉潤さんを講師に招いたワークショップに参加。「弱みを知ることが戦略の立案につながる」と唱える大杉さんの司会の下、伊豆の「強み」と「弱み」を挙げ、参加者同士で話し合うことを通じて、自社を見つめ直す手法に親しんだ。

 一方、副業人材側は「伊豆の副業のリアル」と題したトークセッションに参加した。今春、下田市で開催した第1回マッチング合宿の参加者を講師に招き、①どんな副業をしているのか②働き方にどのような変化が起きたか③副業でどのぐらいの収入を得られるのか――などについて経験談を聞いた。

 合宿2日目は、経営者側がそれぞれ自社の解決したい経営課題や、今後取り組んでいきたい新規事業案を発表。これを受けて、3日目に副業人材側が、副業先として希望する企業に対して解決策を個別に提案した。

静岡県下田市の観光スポット「ペリーロード」=永井大介撮影
静岡県下田市の観光スポット「ペリーロード」=永井大介撮影

 合宿終了後、事務局が経営者側と副業人材側の双方から意向を聞き取り、改めて打ち合わせを実施するなどして、条件面などで合意に至ればマッチング成立となる。

 参加した副業人材からは、「自分のスキルが会社の外でどれだけ通用するか、とても勉強になった。これまで自分で意識していなかったことが、中小企業の経営者から『必要なスキル』と言ってもらえて、自分自身の“棚卸し”ができた」との声が出ていた。参加した企業からは「副業人材とともに自社のビジネスを大きくし、伊豆半島全体を盛り上げていきたい」との意気込みが聞かれた。

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毎日みらい創造ラボ・アクセラレーター

 1975年神奈川県生まれ。住友銀行(現三井住友銀行)を経て2000年、毎日新聞社に入社。山形支局、東京社会部を経て、東京経済部で中央官庁や日銀、自動車、鉄道などを担当した。17年からベンチャー支援を行い、30社以上の立ち上げに関わったほか、毎日新聞社の新規事業創出も担っている。NEDO高度専門支援人材フェロー。実家は神奈川県厚木市の測量会社。