東芝問題リポート

そろって企業3分割「東芝とGE」中身はこんなに違う

今沢真・経済プレミア編集長
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東芝本社の看板=東京都港区で2017年6月15日、古屋敷尚子撮影
東芝本社の看板=東京都港区で2017年6月15日、古屋敷尚子撮影

東芝とGEの企業分割(上)

 東芝が11月12日、会社を主要事業ごとに3分割する計画を発表した。その3日前に、米ゼネラル・エレクトリック(GE)も会社を3分割する計画を発表した。総合電機大手として名をはせた日米の名門企業が同じ道筋を示したことで重ね合わせる見方も多い。だがGEは、東芝とは置かれた経営状況も分割に至った経過も全く異なっている。

経営再建中のGE

 GEが発表した分割案は、2023~24年に航空、ヘルスケア、エネルギー部門を担う上場企業3社に会社を分割する。GE本体はこのうち航空分野に特化した企業として存続する。巨額債務に苦しむ経営再建策の一環として、経営陣が示したものだ。

 GEは17年10~12月期に保険事業の評価損を計上するなど約1兆円の巨額赤字に陥った。経営陣が代わり再建途上の翌18年7~9月期には、発電機需要の低迷が続く電力事業で巨額の減損費用を計上し、約2兆5800億円の赤字となった。

 経営陣は再建に向け、資…

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今沢真

経済プレミア編集長

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀・財研キャップ、副部長を経て論説委員(財政担当)。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。22年4月に再び編集長に。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。