メディア万華鏡

眞子さん結婚で考えた「性別の役割分担」の息苦しさ

山田道子・元サンデー毎日編集長
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 結婚の記者会見を終え、顔を見合わせる小室圭さんと眞子さん=東京都内のホテルで2021年10月26日(代表撮影)
 結婚の記者会見を終え、顔を見合わせる小室圭さんと眞子さん=東京都内のホテルで2021年10月26日(代表撮影)

 「小室圭さん『本当の実力』 不合格は『想定外』ではなかった」(週刊文春11月11日号)

 「どこまで続く『小室劇場』 全国民を欺いた 特集『不合格』で『眞子さん』の悲劇」(週刊新潮11月11日号)

 秋篠宮家の長女、小室眞子さんと圭さんの結婚をめぐる報道は、眞子さんの複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)公表でバッシング報道が一時期収まったとみる向きもあったが、10月26日の小室夫妻の結婚記者会見で再燃。週刊誌の格好のネタとなっている。

 さらに圭さんが今年7月に受験した米ニューヨーク(NY)州の弁護士試験に合格しなかったことで、報道が過熱した。

夫や父は一家の大黒柱?

 週刊女性11月16日号によると、圭さんはNY州の法律事務所に法律助手として就職している。弁護士の年収は2000万円超だが法律助手は600万円程度。「物価の高いNYで、奥さんとともに生活していくのは、かなり苦しいことが予想されます」と在米ジャーナリストがコメントしている。

 前出の週刊新潮は「次回の合格発表までおよそ半年間、手塩にかけて育てた娘が異国で『司法浪人の妻』として不本意な暮らしを余儀なくされてしまうのだから、(秋篠宮)ご夫妻のお嘆きはいかばかりか」などと書く。

 さらに、週刊新潮11月18日号では、圭さんを「事務所クビなら単なるヒモ」「髪結いの亭主」と追い打ちをかける。「ヒモ」とか「髪結いの亭主」とか、時代錯誤はなはだしくないか。

 要するに、圭さんは妻を十分に養えない「ダメ男」「かい性なし」という烙印(らくいん)を押されてしまった。司法浪人はそんなに珍しいことではないだろうし、初任給が600万円もあるにもかかわらず、だ。

 背景にちらつくのは…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。