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Sex and the City続編が問う「加齢は劣化なのか」

山田道子・元サンデー毎日編集長
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ドラマの舞台となる米ニューヨーク
ドラマの舞台となる米ニューヨーク

 キャリー・ブラッドショーがもどってくる!  ニューヨークで暮らす30代独身女性4人の友情、恋愛、仕事を描き、社会現象となった米国の人気ドラマ「Sex and the City(セックス・アンド・ザ・シティ)」(1998~2004年)の続編「And Just Like That…(アンド・ジャスト・ライク・ザット…)」の動画配信サービスが12月から米国で始まる。

 セックス・アンド・ザ・シティは世界的に大ヒットし、劇場版映画も2作できた。「セックス」にひかれたおじさんもいるだろうが、多分期待外れ。男性との関係で女性を「従」ではなく「主」として描いたことが女性の心をつかんだと思う。

 私は、ドラマに登場する4人の男性遍歴もさることながら、彼女たちの友情、ファッションをはじめとするゴージャスな世界にワクワクし、DVDで何回も見た。

 シーズン1~6の後半では、最も男性との関係に積極的なPR会社経営者のサマンサが乳がんを患ったり、弁護士のミランダが妊娠すると職場で排除されるようになったりという人ごととは思えない話が出てきてさらにひかれた。

時を経た変化とは

 そんなドラマの続編は、ニューヨークロケの様子、前作の誰が出演するのか、新たに誰が加わるかなど話題は尽きない。4人のうちサマンサを演じるキム・キャトラルが続編に出演しないのは、やっぱりキャリーを演じるサラ・ジェシカ・パーカーとの関係がよくなかったからと騒がれ、盛り上がった。

 前作スタートから20年以上、出演者らが時を経てどんな変化をとげているかに関心が集まったのも無理はないだろう。特に主人公の女性らの容姿についてのコメントがインターネットで飛び交った。

 「私を見下すことを楽しんでいるかのよう。私は…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。