経済プレミアインタビュー

「弱みを強みに」老舗写真館がつかんだ新たな顧客層

田中学
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岡崎ビジネスサポートセンターのセンター長を務めてきた秋元祥治チーフコーディネーター=岡崎ビジネスサポートセンター提供
岡崎ビジネスサポートセンターのセンター長を務めてきた秋元祥治チーフコーディネーター=岡崎ビジネスサポートセンター提供

 愛知県岡崎市が運営する「岡崎ビジネスサポートセンター」(オカビズ)は2013年にスタートし、多くの中小企業の売り上げアップを支援してきた。オカビズのセンター長を務めてきた秋元祥治さん(42)は、1回1時間の相談で会社のいいところや強みを見つけ、それをもとに具体的な支援をする。オカビズは「会社の魅力の代弁者」だという。インタビュー最終回は会社の強みの見つけ方を聞いた。【毎日新聞経済プレミア・田中学】

オカビズ・秋元祥治さんに聞く(3)

 ――オカビズは「1回1時間の相談で、その会社のいいところ、強みをスパーンと見つける」とおっしゃっていました(1回目参照)。どうしてそれができるのですか。

 ◆秋元祥治さん 事業を続けてきている会社には必ず強みがあるはずです。その強みを見つけて、「会社の魅力の代弁者」になるつもりで話を聞かせてもらいます。

 魅力を代弁するには、その会社の深いところを理解しなければなりません。相談者には、最初の1時間のうち45分くらいはさまざまな角度から会社のことを話してもらいます。

 ――角度というのは?

 ◆会社の業務内容に始まり、経営者の人となり、キャリア、会社の歴史、どんなお客がいて、どの仕事にどんな評価があったか、といったことです。

 私はほとんどの業界について詳しくありません。同業他社はどんな会社で、そこと比べると自社にはどんな特徴があるのか、違いは何か、ということを聞いていると強みが浮き彫りになっていきます。「すごい」と感じたことは褒めまくります。

 会社の弱みや課題を聞くこともあります。この部分について聞くと、一見弱みだと思っていたことがむしろ強みになることもあります。

老舗の写真館の新たなターゲット

 ――弱みが強みになるのはどういうケースですか。

 ◆4~5年前にお手伝いして業績がV字回復した創業60年超の写真館があります。当時78歳と72歳の姉妹で経営…

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田中学

1979年東京都生まれ。中央大文卒。出版社勤務を経て、2014年11月、毎日新聞デジタルメディア局に配属。