経済プレミアインタビュー

オタク心理を読み解く ファスト映画問題とコスパ志向

川村彰・経済プレミア編集部
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※イメージ写真です
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現代オタク文化の光と影(1)

 「1億総オタク化時代」などと言われる。オタク文化の大衆化を指す言葉だが、現代消費文化を研究するニッセイ基礎研究所の廣瀬涼さんは「そもそも今と昔でオタクの在りようが変わってきている」と指摘する。従来のオタクのイメージだけでは、現代のオタク文化は理解できないということだろうか。廣瀬さんに2021年に「オタク界隈(かいわい)」で起こった出来事をピックアップしてもらい、その背景にあるものを探った。

 ──オタク文化の今を探る観点から、今年気になったニュースを教えてください。

 ◆廣瀬涼さん 一つは悪い意味で流行してしまったファスト映画でしょう。ファスト映画とは、映画を著作権者に無断で10分程度に再編集し、結末を含めたあらすじもわかるようにした動画です。昨年春ごろからユーチューブなどの動画サイトで目立ち始め、再生回数が100万回を超えるものもありました。しかし6月に初め…

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川村彰

経済プレミア編集部

1974年静岡県生まれ。広告記事等のフリーライターを経て、2015年4月、毎日新聞デジタルメディア局に配属。