経済プレミアインタビュー

発祥はモー娘?AKB?「推し」が世間に浸透した日

川村彰・経済プレミア編集部
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選抜総選挙開始前に歌を披露するAKBのメンバー=東京都千代田区の日本武道館で2012年6月6日、尾籠章裕撮影
選抜総選挙開始前に歌を披露するAKBのメンバー=東京都千代田区の日本武道館で2012年6月6日、尾籠章裕撮影

現代オタク文化の光と影(2)

 「推し活」は現代のオタク文化を読み解くうえで重要なキーワードだ。2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされた。だが「推し」とは自分の好きな人やモノのこと。そのために活動するというのは昔から誰もがやっていたことだ。それがなぜ今、注目されているのか。ニッセイ基礎研究所で現代の消費文化を研究する廣瀬涼さんに「推し」の歴史から解説してもらった。

 ──「推し」という言葉はいつごろからあったのでしょうか。

 ◆廣瀬涼さん 実は1980年代のアイドル文化の中でも「推し」という言葉は存在していたらしいです。でも当時は「親衛隊」などの言葉のほうが有名でしたね。「推し」という言葉がファンの会話に頻繁に登場するようになるのは、モーニング娘。(97年結成)が出てきてからです。

 2ちゃんねる(当時)に「狼板」という「モーニング娘。」専門の掲示板があって、そこで「推し」が使われ始め…

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川村彰

経済プレミア編集部

1974年静岡県生まれ。広告記事等のフリーライターを経て、2015年4月、毎日新聞デジタルメディア局に配属。