シニア市場の正体

2022年シニアトレンド予測「健康寿命」より大切なこと

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
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 私が所属する「ハルメク生きかた上手研究所」は顧客の声や動向を分析し、独自に2021年の「シニアトレンド」を昨年12月7日に発表しました(前回参照)。当社で初の試みでした。この時、同時に22年の「シニアトレンド予測」も示しました。今回は、五つを取り上げたトレンド予測について紹介します。

 この五つは「リベンジ小旅行×シューズ」「プチ贅沢(ぜいたく)×プチおやつ」「ポジティブカラー×シーズンフリー」「シニア×フェムテック」「健康寿命+貢献寿命」です。トレンドと商品(サービス)の掛け合わせで四つ、トレンドとシニアの意識の足し合わせで一つ、という形になっています。前回と同様に三つのテーマに分けてお伝えします。

靴にお金を惜しまない傾向

 一つ目のテーマは、社会の変化の影響を大きく受けているものです。これには「リベンジ小旅行×シューズ」が挙げられます。

 シニア女性は、新型コロナウイルス禍で他のどの世代よりも旅行への欲求を我慢してきました。自粛が長引き、コミュニケーション不足や、外出・遠出ができない鬱憤がたまっています(本欄21年6月26日掲載記事を参照)。

 現在は、新たな変異株「オミクロン株」の拡大が懸念されている状況です。しかし、感染状況が落ち着く時には、お出かけや旅行への意欲が急激に高まっていくでしょう。

 その際に売れると予測するのが靴です。靴はもともとシニア世代にとって大事なものです。外反母趾(ぼし)や関節リウマチなど足に関するトラブルや悩みが多いためです。一生自分の足で歩くためなら、靴にはお金を惜しまない傾向があります。コロナ禍前のお出かけ用の靴が合わない、旅行のために新調すると…

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梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。