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年金改正で「長期投資の好機」?共働き夫婦の資産運用

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
 
 

 会社員のA太さん(49)は老後の不安を解消するため、昨年末に今後の資金プランを立てました(前回参照)。派遣社員の妻(49)と高校生の子供(18)との3人暮らしで、現在の夫婦の手取り年収(約750万円)から年約165万円を貯蓄することにしました。今回は、着実に資産を形成していくための「お金の置き場所」を、今年4月の年金制度改正で順次変更となる確定拠出年金(DC)制度も踏まえて考えていきます。

確定拠出年金の制度変更

 私はまず、確定拠出年金制度の改正についてA太さんに説明しました。

 4月から、個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)と企業型DCの受給開始の年齢上限が、現在の70歳から75歳に延長となります。このため、運用の期間を長くすることができます。

 たとえば75歳まで働きながら、その間は掛け金を出さずに運用を続け、リタイア後に受給を始めることができます。確定拠出年金の受給期間は5~20年で、運用機関ごとに異なります。しっかり確認しておきましょう。

 5月からは、制度加入の上限年齢が、原則イデコは65歳未満、企業型DCは70歳未満(上限年齢などは会社ごとに異なります)となります。イデコの上限年齢には条件があり、国民年金の第2号被保険者か任意加入の被保険者であれば65歳未満まで加入できます。

 これは、現在と比べて5年延長です。その分、掛け金を積み増していくことができます。確定拠出年金…

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ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、社会保険労務士、MZ Benefit Consulting 代表取締役、オフィスベネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、顧客本位の独立系アドバイザーとして、家計相談、執筆、講演などを行っている。著書に「結局、2000万円問題ってどうなったんですか?」(サンマーク出版)など多数。