赤間清広の「ちょっと寄り道」経済ニュース

外食レジェンドの直言「ファミレス大手は生き残れない」

赤間清広・毎日新聞経済部記者
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米国牛のBSE(牛海綿状脳症)問題を受け緊急会議を開く日本フードサービス協会長時代の横川竟さん(右)=2004年
米国牛のBSE(牛海綿状脳症)問題を受け緊急会議を開く日本フードサービス協会長時代の横川竟さん(右)=2004年

 新型コロナウイルス禍の影響をもろに受けた外食業界。ここにきて新変異株「オミクロン株」が猛威を振るうなど「冬の時代」は当面、終わりそうにない。一体、外食はどうなってしまうのか。それが知りたくて訪ねたのは、日本初のファミリーレストランを作り、外食産業の礎を築いた「レジェンド」だ。そこで飛び出したのは、古巣に対する厳しい言葉だった。

「すかいらーく創業者」横川竟さんに聞く<上>

 「安売りをしているだけじゃ、ファミリーレストランはだめになる。コロナ禍がそれを教えてくれた。大手ですら生き残れる保証はなくなった」

 こう語るのは、横川竟(きわむ)さん(84)。外食業界でその名を知らない人はいないだろう。

 1970年、兄弟4人で東京・府中に1軒のレストランをオープンした。店の名前は府中の市鳥「ひばり」を英語にした「すかいらーく」。日本初のファミレスだ。三男の横川さんはすかいらーくグループに加え、業界団体のトップを務めるなど、外食産業の表も裏も知り尽くした生き字引だ。

コロナ禍でも好調だったファストフード

 新宿にあるオフィスを訪ねたのは、2021年末。横川さんは外食大手約70社の売り上げ推移をまとめた独自の資料をテーブルに広げながら業界の現状を詳しく解説してくれた。

 「コロナ禍がプラスに働いたのはファストフード業界。マクドナルドは消費者が買い…

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赤間清広

毎日新聞経済部記者

 1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。16年4月に中国総局(北京)特派員となり、20年秋に帰国。現在は霞が関を拠点に、面白い経済ニュースを発掘中。新著に「中国 異形のハイテク国家」(毎日新聞出版)